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「経営者の仕事、それは社員を愛すること」喜多ハウジングの会長さんのお話を拝聴して感じたこと

October 4, 2017

9/19の本コラム『顧客満足(CS)から顧客感動(CD)へ、それがAI時代における生き残りのヒント』にて喜多ハウジングさんの事を紹介したところ、喜多ハウジングの喜多会長が講師を務めるクローズドの勉強会にお誘いいただきました。

 

ということで、喜多ハウジング株式会社の喜多計世(けいせ)会長のお話を拝聴するという、幸運に恵まれましたので、レポートいたします。

 

 

わたしが今まで出会ってきた素晴らしき経営者の方々は、すべて例外なく、社員を何よりも大切にする方々でした。いや、少し違うかな。逆なんですね。会社の目的が、社員の幸せなんです。社員を大切にするなんて、当たり前のことなんです。

まるで、空気を吸うようなものなんですね。

喜多会長は、まさにそれに輪をかけたような方でした。

 

経営者が、社員をどれだけ大切にしているかは、社員用トイレを見れば一目瞭然だと言いますが、さらに社員の教育のためにどれだけのお金を使っているかを見れば、その本気度がわかります。
 

教育投資は、財務の視点の対極にあり、投資対効果は経営者の通信簿であるP/LやB/Sに反映されません。それを、業績が良かろうが悪かろうが、やり続ける。これは社員への本気の愛がなければ、できない行為です。

 

愛のかたちには、観音さまのような慈愛(母性)と、不動明王のような厳しき愛(父性)があります。決してお優しいだけとは言えない本物の愛があるゆえの厳しさ、そんな印象を喜多会長に感じながら、お話を拝聴させていただきました。

 

喜多経営の本質は、社員を愛し育てることだと思います。

しかしながら、喜多会長は育てるという言葉を好みません。
人を育てるということは傲慢だと考えているようです。

人は育てることは出来ない、自分自身を育てることの必要性に気づいてもらえば、
自助(他人の力を借りることなく、自分の力で切り抜けること)が始まる。

人が育つ雰囲気・風土を創ることが経営者の努めである、と。

ここに、喜多計世という人物のアイデンティティを感じます。

好きなんですね、人間が。

「致知」を掴んで、自分は右翼だ。と、嘯いておられたのが、なんとも可愛く感じてしまいました。

(なんてこと、書くんだろうか、北野は。喜多会長、ご無礼をひらにお許し下さい)

 

このような喜多会長をつくったのが、食道がんです。

マルティン・ハイデッガー先生が仰るように、死生観、すなわち死を鏡として、自分の人生を映し出すとき、生き方が大きく変わります。喜多会長も『社員第一主義者』に変貌を遂げました。

 

さて、このようなコンテクストを踏まえながら、お読み頂ければ、幸いです。

 

◎喜多ハウジングのすべての社員が活き活きと
 活躍している秘密は、4つの社内環境です。

 

 ① 明るく、楽しく、元気
  → ヴィジョン、目標が明確になっている。

 ② 自由に

  → 厳しい規則を守り、後は自由に。自由が欲しいからルールを守る。

 ③ 伸び伸び

  → 自立と自律、そのために能力をつける。

 ④ 任される

  → 報連相をしっかりやると信頼が生まれ、自ずと任される範囲が増えてくる。

   逆に報連相が無いと不安が募り、任せる範囲が減少する。権限は奪い取るもの。

 

◎喜多ハウジングでは、成果をこのように捉えています…稲盛流

 

   成果 = 能力 × 意欲 ×  考え方

 

・能力が高くても、成果が高いとは限らない。

 考え方によって、成果が反転を起こす場合もある。

・一般には能力は時間とともに上がる。

・一般には意欲は時間とともに下がる傾向が有る。

 意欲を維持するには、目標の設定が有効。行動を数値化し、PDCAを回す。

・考え方は、プラスにもマイナスにもなる。

 ベクトルが合わない人は後に必ず足を引っ張るようになる。

 

◎喜多ハウジングの人材育成です。

 

  人材育成 = 価値観教育 + 職能教育 + 態度教育

 

・価値観教育 理念、考え方(浸透させるのがとても難しい)

・職能教育 スキル教育

・態度教育 5Sが基本、汚れる前に掃除。

 

特に驚いたのは、入社して3年間、毎月課題図書に対して文献レポートを提出するのだそうです。枚数は15頁と決まっており、多くても少なくてもダメで、その本の要約を行うのだそうです。3年間だと合計36冊にもなります。また、要約に15頁も要するということは、それ相当の本だと思います。これは、読書癖がない人にとっては相当きつい訓練だと思いますが、一生ものの価値観教育になりますね。

 

そんな物凄い、愛のムチを振るうには、揺るぎなき信念が必要だと思います。

今まで、この教育に音を上げて逃げ出した人は一人もいないそうですが、仮に他に転職したとしても、後になって喜んでもらえる教育をめざしているのだそうです。

 ◎こころ響いた言葉たち

 

・自由とは、ルールとルールの間にある

・100回言わねば伝わらない(稲盛和夫)

・やっても、やっても出来ない。だからやり続けるのだ

・厳しいとは、決めたことを最後までやらせること。

・大善は非情に似たり、小善は大悪に似たり

・採用はトップ自らが行うこと(中小企業の場合)

・今のやり方を一番悪いやり方だと思え

・自分を補完してくれる相手はパートナー(下請けと呼ぶな)

・権限は奪い取るもの(任せられる自分になることで)

・創造する喜びを、社員に気づいてもらうこと

 

また一人、素晴らしい経営者に出会うことが出来ました。

ご縁を絆いでくださった皆様に、深く感謝いたします。

 

社員はコストではなく資産だ

by ピーター・F・ドラッガー

 

 

 

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