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『やめる』ことから始めなきゃ...。

September 5, 2017

 

 

ドラッガー博士は、時間の使い方にとてもこだわりました。

時間は、どんな人にも公平に与えられる資源です。
それをどのように使うかによって、成果の質が大きく変わります。

 

ドラッガー流時間術の中でも特に重要なのはこの2つです。

  1. 一番大事なことを一番初めに実行する(First thing first)

  2. ひとつのことだけに集中して行う

そして、これを行うためには、『選択』しなればいけません。

 

 

ここで、何を選択するかがとても重要になってきます。

よく『選択と集中』と言われますが、
『選択』と『集中』の間には、実は『差別化』が必要です。


他との差別化ができるものを選択しないと、成果の質は上がりません。
そして、差別化は、『強み』によってのみ、成しえます。
強みを生かした選択と集中を行うと、成果の質が向上し、
それがフィードバックされ、強みをさらに強くする好循環が起きます。

 

選択するということは、すなわち、選択されないものを決めるということです。
何を捨てれば良いのか、スティーブン・コビィー博士は7つの習慣にこう書います。

 

やる事を、『重要性』『緊急度』の2軸を取った四象限で表現します。

  1. 重要性大 × 緊急度大 第一象限

  2. 重要性小 × 緊急度大 第二象限

  3. 重要性大 × 緊急度小 第三象限

  4. 重要性小 × 緊急度小 第四象限

 

重要性、緊急度がともに高いことは、ドンドンやりましょう!当たり前です。これは大体25%くらい有るようです。(第一象限)

 

重要性、緊急度がともに低いことは、ドンドンやめましょう!当たり前です。これは全く無駄な時間です。(第四象限)

 

さて、問題は第二象限と第三象限です。


たいして重要ではないけど、緊急(割り込んでくるなどの理由)なために、ついついやってしまっていることです。これが多くを占めている人が一般的なようです。

心当たり、有りませんか?(第二象限)

 

そして、第三象限です。これは、とても重要なんだけと、緊急ではないために、ついつい先送りされて手付かずになっていることです。実は、この象限が最も重要で、ありたい未来を創造するための活動です。一般的には、先の第二象限に圧迫されて、ほとんど

時間が残っていません。(第三象限)

 

第二象限の時間(雑務的時間)を、第三象限の時間(未来創造)に切り替えていくことが、ありたい未来を創り出していくための選択です。

 

率直に言えば、
割り込んでくるためにやっていた本当はやらなくてもよいかもしれないことに対して、
『やめるという選択』をすることが、
未来を創り出し、成果の質を上げていく、『選択』
ではないかと思います。

 

随分長い前置きになりましたが、
グレック・マキューンという人の『エッセンシャル思考』という著書があります。


ここには、やらないことを選択することによって、最小の時間で成果を最大にすることが提案されています。ドラッガー博士やコビィー博士がご存命なら、大絶賛したんじゃないかと思います。少し要約してみますね。

 

エッセンシャル思考の対極にある非エッセンシャル思考とは、「やらなくては」「どれも大事」「全部できる」という3つのセリフに騙された成果の質が低い状態です。

 

これを、

  • 「やらなくては」ではなく「やると決める」

  • 「どれも大事」ではなく「大事なことはめったにない」

  • 「全部できる」ではなく「何でもできるが、全部はやらない」

と、置き換えていくことが、エッセンシャル思考だとしています。

 

エッセンシャル思考とは、
「選択と集中」を実現するために、「やらないこと」を決める考え方です。

 

仕事が出来る人は、その成功体験がゆえに、他から期待され振られる仕事の量が増えていきます。やることが増えすぎ、エネルギーが拡散され成果が中途半端になっていきます。そして、本当にやるべきことが出来なくなって方向性を見失い、非エッセンシャル思考に落ち込んでいきます。

 

現代社会では、選択肢が物凄く増え、さらに他人からの口出しもあらゆる方向からやってきます。また、「全部手に入れよう、全部やろう」という欲ばりの時代です。自分にとって本当に大事なものが何なのかが、とてもわかりにくくなってきています。

 

エッセンシャル思考では、次のことが重要です。

  •  私たちは、時間とエネルギーの使い方を選択することができることに気づくこと

  •  世の中の大半はノイズ(本当は重要ではない)であることに気づくこと

  •  何を選択するということは、何かを捨てること(トレードオフ)に気づくこと

この考えに基づいて、
やらないことの極める技術や、

やらないと決めたことを捨てる技術、
そして出来るだけそれらも無駄なく行うための仕組み化の技術、

が必要になります。

 

 

エッセンシャル思考の考えかたでは、
なんとなく良さそうなことを眺めている暇はないのです。
どうすれば最高の成果が出せるかを考える。
たっぷり時間をかけ多くの選択肢を見くらべる。
大量のどうでもいいことの中から少数の本質的なものを見極める。
そのためには、とても厳しい基準が必要で、
「絶対にイエスと言い切れないなら、それはすなはちノーである」
というスタンスをとります。

 

多数の瑣末なことを容赦なく切り捨てていく技術と勇気と思いやりが必要です。
すべてを手に入れることが不可能なら、何かをすてるしかない。
もしあなたが自分で選ばなかったら、他人があなたの人生を決めることになる。
自分で、捨てなければ、誰かがあなたの大切なものを捨ててしまう。
自分で、不要なものを捨てなければいけない。


選択して、捨てる。これは強い意志が必要な大変な作業だ。
エッセンシャル思考ではその捨てるハードを下げ、すんなりと実現させるために、
仕組みをつくり、最小の時間で成果を最大にします。

これが、エッセンシャル思考の概要ですが、まさにドラッガー博士やコビィー博士が提唱していた内容と重なります。『選択と集中』を実現させるための思考法です。

結局、自分で選べない人は、他人の言いなりになるしかないのだ。
自分の未来を豊かに生きる人は、
まず『やめる事』を選択しなければいけないかもしれない。

 

出典:エッセンシャル思考 グレック・マキューン著 かんき出版

 

 

 

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